ひとはな農園たより「難しい天候」
こんばんは。
ひとはな農園のSyoです。
僕の住む村では、
暑さが和らぎ、
過ごしやすい気温になってきました。
みなさん、いかがお過ごしですか。
天候不順の年
今年を振り返ると、
6月は昨年と同様にカラっ梅雨でほとんど雨が降らず。
7月は初旬に少し雨が降っただけ。
その後は8月のお盆頃まで雨が降らず。
お盆過ぎていったん雨が降り出すと、
連日雨ばかり。。
ビニールハウスなど使用せず、
全ての野菜を露地栽培している僕としては、
難しい気候でした。
自然栽培ではあまり手を加えず、
野菜の生命力を最大限に引き出すように見守るのですが、
あまりに雨が降らないときは、
両手にジョウロを持ち、
畑と水道を行ったり来たり…
なんども往復しました。
乾燥が好きなかぼちゃやズッキーニはよく育ったのですが、
トマトは苦しみました。
雨が降らず、
甘くはなるのですが、
皮が固い。
口に残ってしまいます。
一方で最近は、
雨が多過ぎて、
皮が破れ、
味も薄い。
(破れてしまったマイクロトマトさん。)
(こちらはホワイトチェリー。ちょっと味が薄いなぁ。。)
うーん…
ビニールハウスでの栽培だともう少しコントロールできるんだろうけれど、
資金的にも、
ポリシー的にも、
やはり露地栽培を続けます。
一般的にトマトはビニールハウスで育てます。
理由は南米原産のトマトにとっては、
日本では雨が多すぎるから。
皮が破け、味が薄まるため、
ビニールハウスで水分量を調整するのです。
自然栽培では、
他の草と一緒に共に育つため、
その草たちが水分量を調整してくれます。
けれども、
今年の日照りとその後の多すぎる雨には、
さすがに自然のサイクルも乱れたようです。
難しいなぁ。。
それでも、
全滅ではないし、
むしろやっぱり美味しい!
と思うトマトもたくさんあるので、
逆に高望みなのかな?
そう思うと気が楽になりますね。
(甘い完熟トマトたち^^)
おわりに
難しいけれど、
失敗じゃない。
こうやって育てた作物はこれで終わりではなくて、
一部完熟させてタネ取りをします。
来年はそのタネを植えます。
今年の天候不順を経験したDNAが引き継がれたタネです。
そうして代々この村で育てた作物の命が引き継がれることによって、
この村の気候にあった作物に進化して行きます。
こうして様々な経験をした生き物としての作物は、
5年後、10年後にはより強い作物に成長していくはずです。
工業製品を作るような農業はしたくない。
そのポリシーは曲げずに楽しんで農業をしていきたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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