「THE TEAM」その3
こんばんは。
Syoです。
今夜も「THE TEAM」を読んで組織のあり方について考えたことを綴っていきます。
学校卒業後、多くの人は人生の長い時間を“仕事”に費やします。
生きていくためのお金を稼ぐという目的はもちろん間違ってはいませんが、あくまでお金は手段です。
仕事を通してどう成長するか、
誰かの役に立てるか、
どう社会に貢献できるか、
そういったことも大切にしたいと思っています。
その上で、会社に属するのであれば、
人との関わり…チームとしてどう働くのかは重要なことです。
オイシックスの髙島宏平社長も言っています。
「早く行きたければ1人で行きなさい。遠くへ行きたければみんなで行きなさい」と。
1人でできることには限界はありますが、
組織では組み合わせ次第で可能性は無限大です。
ただ、その組織のあり方が難しい…
必ずしも志が同じ人どうしになるとは限りません。
他人どうし価値観が違うのも当たり前です。
そこで組織について書かれた「THE TEAM」にヒントをもらいたいと思います。
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進むべき道を示せ「Decisionの法則 」
物事の成否に意思決定は大きく左右します。
個人においても時に難しいのに、
チームにおけるそれははるかに難しいです。
私はどうやってみんなが納得できる解を見出すのかを期待して読み進めたのですが、そもそも誤解をしていたことに気づかされました。
多くの方もそうではないでしょうか。
それは、
「みんなで話し合って決めるのがいいチームだ」
という誤解です。
「独裁」vs「多数決」vs「合意」
上記の誤解を解説する前に物事の決め方について整理します。
チームの意思決定には3つの方法があります。
- 「独裁」…チームの誰かが意思決定をします
- 「多数決」…複数ある選択肢のうち、多数の賛同を得た選択肢に決定します。
- 「合議」…みんなで話し合って結論を導きます。
どれが最も優れているでしょうか。
実はどれも一長一短あり、どれか一つだけが優れているという訳ではありません。
ここで意識しなければならないのが、
「メンバーの納得感の得やすさ」と、
「意思決定にかかる時間長さ」です。
「独裁」は、最もメンバーの納得感が得難いですが、最も時間がかかりません。
一方で「合議」はメンバーが意思決定に関与するため最も納得感が得やすいですが、最も時間がかかります。
チームで意思決定をする際には、議論や検討を始める前にどの意思決定方法を用いるかを決める、と言うことが重要です。
「正しい独裁」はチームを幸せにすることだってあり得るのです。
また、意思決定は意思決定そのものよりも、意思決定に選んだ選択肢をどれくらい着実に実行し、正解にできるかが重要です。
私の会社でもよくあるのが意思決定後に、
「こっちの選択肢の方が良かった」
「なぜ、こちらの選択肢を選んでしまったのか」
というような不平不満を言い、きちんと実行されないということです。
一度意思決定されたのであれば、「あーだこーだ」言うのは効果的ではありません。
意思決定者だけでなく、その意思決定を実行するメンバー全員がそこを理解することが大切です。
おわりに
これまで意思決定方法について深く考えたことがありませんでした。
そしてみんなで納得して決めることが正解だと思っていました。
しかし、環境の変化が早いビジネスにおいてスピードは大切です。
チームのメンバーが意思決定方法について理解し、
状況に応じて最適な意思決定方法を選択することが大切だと知れました。
そして、自分たちのチームの決断を、メンバー全員で正解にしていく…
チームであるという意識自体ももっと強めていく必要がありそうです。
次回はその部分について深堀りして行きます。