ひとはな日和

脱サラし移住した田舎でサラリーマンしながら畑やってます!目指せ!脱サラと、ひそかに自給自足に憧れています。

「就職しないで生きるには」

こんにちは。

Syoです。

今日は今月読んだ1冊目の本、

「就職しないで生きるには/レイモンド・マンゴー」

の感想を記事にします。

 

就職しないで生きるには

就職しないで生きるには

 

 

 

手に取った経緯

いつもいく美容室で、

担当の方に手渡しされました。

いつも会社辞めたいとか、

独立したいとか、

自由にいきたいとか、

資本主義に振り回されたくないとか、

お金に囚われたくないとか、

自給自足で生活したいとか、

 

今、思い返すと…

ほんと子供みたいなことをしゃべってますね。苦笑

程よい距離感だからか、

本音が出てしまうんでしょうね。

いつも聞いていただいてありがとうございます!

 

そんな僕を心配してか、

面白がってか、

ちょこちょこ漫画や雑誌や本を貸してくれるんです。

今回もありがとうございます!

 

どんな本か

多くの人がタイトルから、

「就職しないで生きるには〇〇しよう!」

というようなハウツー本を期待するのではないでしょうか。

実は全く違います!

ビジネス書とも違いますし、

すごく哲学的な本ってわけでもありません。

 

自叙伝といえばそうですが、

ときおり垣間見る著者の考えには、

考えさせられることがあります。

 

カテゴリー分けするのは難しいのですが、

どんな人に勧めたいかというと、

人生迷っている人ですね!

特に毎日ルーチンワークをしている会社員さんで

「このままでいいのかな…」

と思っているあなたにオススメです!

 

どんな生き方・働き方をしたいですか?

40年以上も前のアメリカが舞台なので、

現代に直接通じることが具体的に書かれているわけではありません。

けれども、

今の時代には絶対にありえない時代背景と、

その中で自由を求めて、

もがく著者の姿は刺激的です。

「いいなぁ…」という部分もありますし、

「こんな時代があったんだ!」という驚きと、

時代が違っても、

「同じように悩む人がいるんだ!」という嬉しさと、

そんな中、ものすごい行動力に嫉妬したり…

きっと自分自身を見つめ直すきっかけになりますよ。

 

嘘にまみれて生きるのはイヤだ。だが生きていくためにはお金がいる。

 

私がまだ20代で、炎のような日々を過ごし、自由を求めて暮らしたがっていたころ、<仕事>というのは憎悪すべき単語だった。

 

今は80年代。わたしも三十路。<仕事>は美しい言葉になり、最高の<遊び>になった。仕事こそいのち。それ自身が報酬だ。仕事がいいものなら、そう感じることができるのだ。

 

「就職しない」=「働かない」???

“個”で生きることが比較的容易になった現代ですが、

著者は40年前のアメリカという国で、

組織に属することや、

一般的な常識や価値観などに縛られない生き方を模索しています。

ただし、ヒッピーとは違います。

むしろその真逆。

著者はめちゃくちゃ働いています。

めちゃくちゃ働いているのに自由を得られている実感が得られない。

売り上げは上がっているのに出ていくお金もますます増える。

これはどういうことなのか。

正解がわからないまま、

迷いながら、

目の前のことに奔走しています。

 

資本主義社会

そして、資本主義社会に疑問を呈します。

人びとは、かつて奴隷たちが主人から買っていたように、自由を買おうと努力している。ところが値がはりすぎる。べらぼうに高い。それで人びとはその金のために結局は生涯を使い果たす。それでも自由は手に入らないまま終わる。

 

ものにくさりで繋がれている限り 、わたしたちは惨めで悲しい。数字は無限で、どれほど長い数字の列をつくっても、さらに欲望が残る。

 

これは現代社会でも同じように感じます。

だからこそ、

人ごととは思えないマンゴーの生涯に、

考え方に、

物事の捉え方に、

興味が湧くんだと思います。

 

僕自身、

その答えを少しでも得られないかと、

都市型の生活を捨て、

田舎に来ました。

 

その答えは、

マンゴーもそうですが、

決して楽観的ではありません。

けれども生きていかねばならないのです。

 

こうした気付きや疑問を、

改めて考え直すきっかけを与えてくれる本でした。

 

 

ただし…

いろいろポイントを書きましたが、

正直、めちゃくちゃ読みにくいです。

実はめちゃくちゃ飛ばし読みしてます!笑

理由は二つ。

  • 翻訳がイマイチ
  • シチュエーションが飛び飛び

上から目線ですいませんが。。

 

まず訳が本当に残念…(T_T)涙

おそらく一文一文の日本語訳は間違っていないんでしょうが、

読み物としてかなり不親切です。

前後のつながり、

ストーリー性、

わかりやすさ、

そういった観点が抜けています。

かなり破天荒な物語なので、

映画化したら面白いのに、

残念だなぁ。

 

加えて、

アメリカの文化や地名なんかはよくわからないので、

当たり前のようにカタカナ表記されると、

地名なのか、

人名なのか、

はたまたなんなのか…

すっーと頭に入ってきません。

僕が理解する能力がないのかな、

と思って他の方のレビューを見ても、

同じような感想をお持ちの方が結構いたので、ちょっと安心したくらいです^^;

 

おわりに

「生計を立てつつ、同時に自由で、楽しめるしごとをどうやって作り出し、どうやって守っていくか」

まさに僕が抱える問題をマンゴーも考えていました。

この答えは一つではありませんし、

時代によって、

個々人によって、

違ってくるものです。

ただ、一つ言えることは、

その答えを求めない限り、

求めて行動しない限り、

自由にはなれない、

ということでしょうか。