ひとはな日和

脱サラし移住した田舎でサラリーマンしながら畑やってます!目指せ!脱サラと、ひそかに自給自足に憧れています。

「モリでひと突き」読みました!

こんばんは。

Syoです。

今月の読書1冊目、

「モリでひと突き」の感想を記事にします。

モリでひと突き

モリでひと突き

 

 

ひとことで言うと、

「すごくよかった」です!

その理由は、

「忘れていた何かを思い出させてくれた」からです。

青春を感じたい人にオススメな一冊ですよ!

 

本を手に取ったキッカケ

最近興味があるのが“素潜りして魚突き”。

その理由は、

新鮮な魚が食べたい、

自給自足的な要素がある、

アウトドアレジャーとしての魅力がある、

海なし県に住んでいるため海に対する憧れ…

といったところ。

“素潜りして、魚突きをして、新鮮な魚を食べたい”

と強く思っています。

そこで魚突きの本を図書館で探していたところ、

この本しか魚突きに関する本がありませんでした。

本当は指南書のようなものを探していたのですが…

ですが、結果として、

この本に巡り合えてよかったです。

 

その理由は、

なんでもかんでも人や本に頼るのではなく、

“自分で行動して身をもって学ぶ”

大切さを知ったから。

 

現代は、

いつでもどこでも情報が手に入るし、

何をするにも安全管理やら、

そのためのルールやらにがんじがらめ。

過保護とも言えるほどです。

確かに安心かもしれませんが、

自分で考える力や、

判断し行動する力、

想像力も創造力も、

弱まってしまう気がします。

 

一度も海に潜ったことのない著者が、

初めての場所で潜った際に、

耳が痛くなったそうです。

そうなって初めて先輩から、

「耳抜き」について教えてもらったと言っています。

◼︎耳抜きとは 

鼓膜の内側と外側に生じた圧力差を解消する方法。鼻を摘み、口を閉じた状態で、鼻から空気をはき出すようにすることで耳へ空気を送る。潜水中や航空機搭乗中などに、水圧や気圧の急激な変化によって、耳が痛くなったり、聞こえにくくなったりした場合に行う。

                 goo国語辞書より

そういった牙とも言える現代にはない何かを

この本や著者から感じ取れます。

 

いくつになっても青春!!

正直、本の内容は極めて個人的な魚突き記録です。

そもそも魚突きとはなんぞや?とか、

魚の種類がわからない状態だと、

細かな内容はイメージできず、

つまらないかもしれません。

けれども、ひとつ強烈なおすすめポイントがあります!

それは、

青春に年齢は関係ないということ!!!です。

著者の魚付きに関する熱量はすごいです。

また、それを取り巻く人との関わりも素敵です。

まっすぐに何かに取り組む人の周りには、

それを応援したくなる人が自然と集まってくるのでしょうか。

これは個人的な記録だからこそ、

リアリティーを感じます。

 

また、文章ですが、

すごく詩的な表現もあれば、

少し?わざとらしい言葉の選び方や、

雑な書き方もあります。

当時の感情や雰囲気を壊さぬように、

個人の記録をそのままほ本にしたようです。

それがまた、

良い味となってます。

 

ギラギラと余裕の狭間で

経験は判断力を育て、技術を高めます。

一方で、感性を鈍化させもします。

心ときめく非日常が日常になったとき、

私たちは一つ階段を登る代わりに、

青臭く鋭敏な春を一つ捨てることになります。

著者が魚突きをして成長して行く中で感じたことは、

私たちの日常にも通じることがあります。

最近の私は少し落ち着きすぎているのではないか。

少しでも大きな魚を求め、

魚が獲れないと悔しくて飯がまずくなるくらいの、

あの“ギラギラ”していた姿が懐かしい。

一方で、社会人になり余裕のある気持ちで、

潜りに行くことになったのはこれはこれで楽しい。

ただ、最近は“余裕”側に針が触れすぎてしまっていたかもしれない。

今後は、かつての心の刃を取り戻しつつ、

余裕を持って楽しむ自分も捨てず、

突き人だけでなく、1人の人間として成長したい。

(※本文を簡単にまとめてます。)

この文章を読んで皆さん、

思うことがありませんか。

皆さん、今もギラギラしてますかー?

 

まとめ

結果として、

魚突きの指南書ではなかったものの、

とても清々しい気持ちになる本でした。

 

海辺のキャンプ地で、

夕焼け時、

うまい飯とうまい酒、

そして気の合う仲間…

他に何がいるというのでしょう。