ひとはな農園たより「野菜の栄養ドリンク」
こんにちは。
自然栽培2年目のひとはな農園、Syoです。
今日は野菜の栄養ドリンクを作りましたよ。
自然栽培って放置じゃないの?
「タネは自家採種し、買わない。」
「たい肥や化学肥料、農薬は使わない。」
「トラクターで畑を耕さない。」
「雑草を敵としない。」
「虫を敵としない。」
自然栽培というとこんなキャッチーな言葉が出てきます。
でも、そうすると「何もしない」というイメージが浮かびますが決してそうではありません。
虫を殺すこともありますし、雑草も刈ります。
完熟たい肥を補うこともあります。
あくまで野菜の種を蒔き、育て、収穫し、食すことが目的です。
自然栽培とはなるべく自然に任せ、手をあまり加えないことで継続可能な農業を実現させる農法なんです。
だから、状態を見て、植物の手助けをすることもあるんです。
今回は苗の生育があまりにも遅いことをどうにかできないか色々と考えていて「ストチュウ水」を作ることにしました。
ストチュウ水とはなんぞや??
ストチュウ水とは、酢、木酢酸液、焼酎を1:1:1で混ぜたもの。
植物に与える時は水で300倍以上に薄めて与えます。
このストチュウ水ですが、有機農家さんなんかでは農薬代わりに使ったりしますが、今回は栄養ドリンクとして数日に一度与えます。
どうもわたしの苗起こしの方法は植物にストレスを与えるようです。
なかなか成長しない。
その原因を考えていました。
畑から土を採取し、完熟たい肥を少し混ぜ、セルポットに土を入れ、種まき。
数日に一度水を与え、発芽したら、ほぼ毎日のように水を与えていました。
一つ気になってたのが土の固さ。
水を与えるため、土が固まりカチカチになっていたのです。
これだときっと根も張りにくい。
自然な野山では他の植物の根が土を耕してくれるのでカチカチなんてことはありません。
さらには水道水と雨水では成分が違います。
また、自然では落ち葉が積み重なりそれがたい肥となっています。
そこで、一つの結論に至りました。
「畑から切り離して生育している環境では、何かしらの手助けが必要だということ。」
その一つがこの栄養ドリンクです。
(わたしがいう栄養ドリンクは即効性のあるここぞというときの「リポ◯タンD」とかではありませんよ。)
化学的に合成したものではなく、あくまで自然のエネルギーを利用して作れるものを調べて選びました。
もう一つ今後試したいのは育苗用の土。
市販の育苗土を少し混ぜ込もうかと考えています。
理由は、上記の土の固さ。
畑の土だけではすぐに固くなってしまうので、通気性のよい大小の土が混じっている市販の育苗土を利用すれば根も張りやすく、育ちやすいのではないかと。
おそらく市販品に入っている肥料に関しては、育苗中は多少あってもいいのかな、と思っています。
畑に植え付けたら、与えることはありませんしね。
ま、一番の目的は栽培して食べることですから。
夏野菜の植え付け
先輩の自然農家さんから苗を譲っていただきました!
さっそく植え付けです!
大玉トマト「アロイトマト」
きゅうりさん
ピーマンくん
苗を譲っていただいたベテラン自然栽培農家さんは、もう10年以上自家採種しているそう。
そうなると農家さんのオリジナルのタネですね!
ありがたく頂戴します!
そしてそんな経験豊富な農家さんからはいつも勉強になることばかり。
今回もいろいろご指導しただきました!
頑張って追いつくぞー!
にんじん!ようやく発芽!
にんじんがやっと発芽し出しました。
にんじんを発芽させるには、十分な湿気と気温と、光が必要です。
タネを蒔いたら、土はごく薄くかけます。
土をかけすぎると光が届かないし、かけなすぎると土と密着せず、これまた発芽スイッチがはいりません。
これが難しい。。
今回は比較的良さそうです!素直に嬉しい!
問題のえだまめ
一方でえだまめは虫に食され、全滅してしまいました。
Before
After
苗を譲っていただいた農家さんも言っていたこの虫。
なんの虫かは調査中ですが、この時期に出て様々な野菜を食すそう。
他の作物を見回ると、緑肥でまいたクリムソンクローバーやサニーレタス、ごぼうもやられていました。
クリムソンクローバーとえだまめは「マメ科」、サニーレタスーやごぼうは「キク科」です。
つまりこの2種類に属する植物が好物だということ。
どなたかなんという虫か知りませんでしょうか?
おわりに
答えがないから、考えるし、観察するし、植物の気持ちにもなってみる。
人間が自然をコントロールするのではなく、自然に寄り添って生きていく。
そんなことをぼんやりと考えて今日はおしまい!
明日はどう成長してるかな?
自然はどんな顔を見せてくれるかな?
楽しみましょう!